鉄欠乏性貧血は最も頻度が高い貧血であり,生 理がある女性の10~20%に認められる.この 他,頻度の高い慢性貧血として腎性貧血,慢性 炎症に伴う貧血が挙げられる.本邦での人工透 析患者は約30万人,関節リウマチ患者は約80 出典:日本透析医学会、慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン(2015) 鉄補充療法の開始基準:目標Hb値を維持できない場合で、以下の1.~3.のいずれかの場合、鉄補充療法を開始します。 鉄の補充療法の開始. 2008年版日本透析医学会の『慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン』によれば 投与開始基準は、 Hb値10g/dL 未満 で、目標Hb値を 10~11 g/dL (週初めのHD前の仰臥位採血による値)、Hb値12 g/dL を超える場合を減量・休薬基準とするとあります。 –腎性貧血と鉄 •esa反応性からみた鉄代謝マーカーの管理目標 •2015年jsdtガイドライン(案)での鉄管理について –鉄代謝マーカーの管理基準値の是非 –鉄補充法 –鉄代謝を加味したesa療法 •esaの鉄代謝に対する効果と適正を活かした選択 の報告より、2015年版ガイドラインでは以下のよう な記載が追加され、鉄剤使用について緩和された。 おわりに ckdにおける腎性貧血治療について、2015年版 glの改訂ポイントを中心に概説した。現在、新規 の腎性貧血治療薬の低酸素誘導因子プロリン水酸 第4章 鉄の評価と補充療法 CQ2:鉄の評価はどのような方法が推奨されるか? ステートメント2 1) 貧血を合併するCKD患者は鉄欠乏・鉄過剰となることがあるため定期的な鉄評価を行う(鉄投与中は 月1回,非投与時には3か月に1回程度).(not graded)

多くの議論の後に2015年版腎性貧血ガイドラインが確定された。その中で、鉄利用率を低下させる病態が認められない場合には、という条件付きながらも、血清フェリチン値<100 ng/mLまたはTSAT<20%で鉄補充を提案する、と記載された。 2004年版 慢性血液透析患者における腎性貧血治療のガイドライン 透析会誌37(9):1737-1763,2004 [英文] Therapeutic Apheresis and Dialysis 8( 6): 443-459, 2004